愛鷹オリーブ園

周辺の環境

愛鷹オリーブ園は、愛鷹山の麓にあります。
高台からは駿河湾が一望でき、北には富士山を観ることができます。
とても美しい場所です。
とても自然が豊かで、今でも野生の猿、イノシシ、鹿が生息しています。
気候は温暖です。冬も降雪がほぼない地域です。
また、あちこちで富士山の伏流水である湧き水が吹き出し、
水資源にも恵まれた土地です。

オリーブの栽培方法

自然な栽培方法を取り入れております。
背の高い雑草が生えるのを防ぐ為に
あえてクローバーを自生させています。
クローバーは雑草達の縄張り争いの強者です。笑

また、防虫効果のあるハーブを自生させています。
それでも虫は来るので、手で除去しております。
虫にも少しは食べさせてやりたいのですが、
彼らは成長途中の若木の柔らかい葉を食べてしまうのです。

オリーブの木

オリーブの木は、1000種類以上の品種がありますが、
当園ではイタリアの品種を多く栽培しています。
気候によりますが実をつけ始めるまで3年。
安定して収穫できるまで5年から10年かかると言われています。

実際に栽培してみると2年から3年で実をつけたり、
4年経っても実をつけない木もあります。
畑の日当たりや、土の質などに左右されているようです。
その点は手探りです。育ててみないと分かりません。


また、生まれつき強い木、生まれつき弱い木、

根が張ってから強くなる大器晩成の木など、
人間みたいに個性があり、面白いです。
中には、数年経って枯れてしまう木もあります。


毎日無事にすくすくと育ってくれることを
願って栽培しています。

オリーブオイル

ほとんどの食用油が種子から絞られるのですが、
オリーブは果肉にオイル含まれています。

油が含まれている量は、品種によりますが、
29%という品種もあります。
オリーブの実の世界では、

身体に脂肪が多く含まれていることが、
が評価されるのです。羨ましいです・・。

オリーブの実は搾油しやすさはあるのですが、
実際に搾油機を使用して搾油してみると、
実から絞れるオイルは、5%から10%くらいです。
(搾油の方法、品種や地域、実の水分量に左右されます。)

国内のオリーブ栽培

日本では、オリーブが収穫できるようになったのは、約100年前です。
高知県の小豆島が最初です。その時の収穫量で約70kgと言われています。
搾油する機械もない時代、全ての実を搾油したとしてもオイルになったのは、
2kにも満たなかったのではないでしょうか。

気候が温暖な地域でしか育たないと思われているオリーブですが、
実は、寒い地域でも育つのです。

近年、オリーブオイルの需要は急激に増加していますが、
ほとんどが海外産のもので、国内の供給が間に合っていません。
そもそも現場の栽培技術は、まだまだ手探りの状態です。

愛鷹オリーブ園の想い


1.安心安全な食品を生産したい。
  
  安心安全で栄養価、健康効果の高い食品を
  自園で生産し、家族に食べさせたい。
  と常々思っております。

  現在の日本の農作物は農薬まみれ。という話を聞きます。
  生産者の立場で言えば、農家さんの主義によります。
  最近の日本の社会では、コストと消費者の安全を天秤にかけた場合、
  どうしてもビジネスの方に傾く傾向にあるようです。
  実際に私の目で確認したわけではありませんが、
  海外では禁止されているが、
  日本では許可されている添加物、薬品もあるそうです。
  どちらが大切か?もちろん食べる方の安全です。  

2.独自の流通販路を開拓したい。
  
  いまスーパーで流通している食物のうち、
  本当に安全な食品は一体、
  どのくらいあるのでしょうか?
  そういった疑問が消費者の方々には、
  あるのではないでしょうか?
  
  また、こだわった作物に価値がつかない。
  そんなジレンマが生産者側にあります。
  
   消費者の方々に一体何が違うのか?
  体験してもらう仕組みが必要です。
  今のシステムでは、限界が来ていると思います。
  こだわりのある生産者と、こだわりのある消費者の方々を
  結びつける仕組みが地域単位で必要なのです。

  

3.地域の自給自足率を高めたい。

  もし、今の職を失ったら、家族をどうやって養おう・・。
  どうやって生活していこう?と
  考えたことはないでしょうか?
  心配性の私はいつも考えてしまいます。笑
  
  しかし、住むところと食べる物があれば、ひと安心です。
  家族が食べていければ、問題はありません。
  何を栽培するか?と考えた時に
  米と野菜はすでに栽培する方も多く、
  物々交換で手に入れられますが、食用油は生産できません。
  そんなことも考えた上でオリーブ栽培を考えました。

  そんな考えからスタートしたオリーブ栽培ですが、
  搾油するまでは遥かに長い道のりがあり、
  私なりではありますが、大変な苦労もありました。

  その話はまた今度、ご紹介してまいります。

4.オリーブ栽培から幸せを感じる機会をつくりたい。

  あなたは、「幸せ」というと聞くと何を感じますか?
  でたー!スピリチュアル!とか、宗教!と
  感じる方もいるのではないでしょうか?
  実は私もそうです。笑 
  聞き慣れたすぎた言葉であり、
  多用されすぎている言葉です。
  
  しかし、幸せを望まない人はこの世に一人もいません。

  では「幸せ」とはなんでしょうか?

  私は、
  理解されること。受け入れられること。
  喜んでもらうこと。感謝されること。

  育てること。
  
  そして、挑戦して成功体験を得ること。
  だと私は思います。
  

  晴れた日に、綺麗な富士山と海をみて、
  オリーブの葉の綺麗な緑色をみながらの
  木の世話をしていると、本当に幸せな気分になります。
  
  やっとここまで育ってくれた・・。
  
  自分が育てた木から実が収穫できた時の喜びは言葉にできません 。
  
  オリーブ栽培の現場には多くの「幸せ」の要素が詰まっています。
  全ての人がオリーブ栽培で幸せになるとは思ってません。笑
  好みもありますので・・。

  でも、あなたがちょっとした幸せを感じてくれたら・・。
  私にとっても、こんな嬉しいことはないのです。